部分水素添加油脂とトランス脂肪酸の違いについて。昨年、タイや台湾、カナダでの部分水素添加油脂の食品への使用が禁止されましたよね。トランス脂肪酸と部分水素添加油脂の違い、分かる方いましたら、どうか分かりやすく教えてくださると助かります。 脂質やトランス脂肪酸をとる量が多く、生活習慣病が社会問題となっている国では、加工食品中の飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の含有濃度の表示の義務付けや、部分水素添加油脂の食品への使用規制 (注) 、食用油脂中のトランス脂肪酸濃度の上限値を設定したりしているところがあります。 トランス脂肪酸は1.部分水素添加油の製造過程、2.油脂の精製過程(脱臭工程)、3.反芻動物由来(牛脂、バターなど)で生成されますが、このうち生成量の多い部分水素添加油(ヨウ素価が4を超える油脂)の使用を禁止するもので、全てのトランス脂肪酸の使用を禁止するものではありません。 トランス脂肪酸とリノール酸の摂取割合が血清コ レステロール濃度に及ぼす影響を調べた報告では、 リノール酸の摂取割合が高くなるとコレステロール 濃度は低くなる傾向にある。日本人はリノール酸を トランス酸の約7倍も摂取しており、tfa/laの比 が0.14と極めて低いことから、図2 トランス型脂肪酸とシス型脂肪酸の違いを解説。構造上の違いは水素の位置です。トランス型脂肪酸は融点が高いという特徴があります。トランス型脂肪酸が生成する原因は、不飽和脂肪酸への水素添加で … トランス脂肪酸とはなに?どういうものなの? 簡単にいうと、脂肪酸のうち、不飽和脂肪酸に分類されるもので、トランス型の構造をもつもののことをトランス脂肪酸といいます。 トランス型の構造をもつ不飽和脂肪酸のことを「トランス脂肪酸」と呼びます。 「部分水素添加油脂」とは、液体の植物油に水素を添加してつくる半固体または固体の油脂で、マーガリンやショートニング等の原料のこと。規制の対象となるのはあくまでも「部分水素添加油脂」であり、トランス脂肪酸ではありません。 完全水素添加油脂にはトランス脂肪酸も含め不飽和脂肪酸は含まれていませんが、不飽和脂肪酸が残っている部分水素添加油脂にはトランス脂肪酸が多く含まれていることがあります。 食品製造事業者は、製品の品質を保ちつつトランス脂肪酸を増やさないようにするため、部分水素添加以外� 水素添加を行った油は「硬化油」とも呼ばれますが、液状油に水素を添加すると、 不飽和脂肪酸の二重結合の数が減少し、固形化するとともに、酸化安定性が高まりま す。植物油などの液状油を材料にして、水素添加の程度によって、動物油脂に近い物性 を持つ固形油や、リノール酸やリノレ